乾燥なまこ加工 / Processing
乾燥なまこ加工について

仕入れ
瀬戸内海の海で獲れたなまこを地元漁師や漁業協同組合・市場から仕入れています。また近年では、九州や関西方面からの仕入れもしています。長年の経験で培ってきた目利きのプロが厳選したなまこのみ仕入れているため、鮮度や状態の良いなまこが仕入れできます。

内臓除去
仕入れしたなまこはその日のうちに加工します。鮮度の良いうちに加工することで品質の良い商品を作ることができます。
一つ一つ手作業で、なまこの腹を切り腸を取り除きます。
ボイル
サイズごとにボイルする時間を変えることで、火の通りを均一にすることができます。
乾燥
ボイルしたなまこは天日干しと陰干しを繰り返します。天日と陰干しを繰り返すことで、表面からじっくり乾燥させます。
一気に乾燥させると、中と表面の乾燥具合が異なり、旨味が流れてしまいます。また紫外線を浴びせることで、食材に含まれる栄養素が高まります。
当社で製造した乾燥なまこの9割以上は中国で消費されますが、中国企業からは必ず天日干しをしてほしいと要望があるほど、重要視されています。
完成まで
こちらもサイズによって乾燥させる時間は変わりますが、ボイルしてから2か月程天日と陰干しを繰り返しじっくり乾燥させることで、品質・形の良い乾燥なまこになります。また要望に応じて 塩干(えんかん:塩漬けしてから乾燥させる技法)淡干(たんかん:塩分を使用せずに乾燥させる技法) 2つの技法を製造することが可能です。
塩蔵なまこ(塩蔵直後)
淡干 ボイル直後
乾燥なまこ(完成品)
乾燥なまこを戻したもの(食べられる状態)
豆知識
なまこは1500種類以上存在していますが、国内で流通しているのは真なまこで、当社が加工しているのも真なまこです。一般的な料理法として、内臓除去したなまこをスライスし、流水で洗い流しお好みで酢の物などに漬けて食べます。なまこの腸は【このわた】と呼ばれ日本3大珍味として有名です。またなまこの卵を乾燥させた物が【くちこ】と呼ばれ、なかなか獲れないことから市場にもあまり流通がないため希少価値がすごく高く、知る人ぞ知る珍味です。中国では乾燥なまこを国民全員が1年に1回は食べると言われるほど人気です。その理由は乾燥なまこは別名【海の朝鮮人参】とも呼ばれ健康増進(なまこに含まれるフロンドシドAの機能成分が、ガン細胞に有効であることや糖尿病リスクを減少する効果が期待できると言われている)や美容面(コンドロイチンやコラーゲンも豊富で肌の新陳代謝を高めて肌に弾力を与え、保湿効果を高めると言われている)において有望視されています。また近年では、健康サプリや石鹸などに使用されるなど、日本国内でも注目を浴びています。